だんじり見物日記 2017 ; その4


今年のだんじり見物日記は今回で最終回です。
今年もやっぱりたくさん見たなあ。
やっぱり、締めはあのサウンドを聴かなければ。



≪陶器北村≫

2017年10月14日、09時36分33秒a


14日は陶器地区祭礼の初日、堺市の陶荒田神社にやって来ました。
神社の所在地である上之を先頭に、10台のだんじりが宮入りをします。
そして、境内で一台ずつ河内型パフォーマンスをしたあと、奥の方から順番にだんじりを並べていきます。
最後に10台すべてのだんじりが並ぶ様は、なかなかの壮観です。

この陶器地区は、昭和の終わりごろからいくつかの町がだんじりを新調しています。
新調ブームが起こるということは、地域の人の熱意が盛り上がっている証拠なので、そのころから参加者や観客が増えていったと考えられます。
町会館などで裏方の仕事をしている各種団体の活動も、活発だと思いました。

だんじりのパフォーマンスの特徴として、だんじりの前後を持ち上げますが、ここは左右に傾けることはありません。
富田林や千早あたりの石川型だんじりよりは大きく重そうで、若干走ることに寄った傾向があるのかも知れません。

その中で、私の目当てのだんじりは北村です。
半分ぐらいは、このだんじりを見るためにやって来たといってもいいぐらいです。
一番背丈が大きいこともありますが、その良さは彫刻です。
名だんじりと呼ばれる江戸、明治期のだんじりに見られる大きくて丸みのある彫刻が、これでもかというぐらいに詰まっていて、その迫力たるや抜群です。
細部の構造にも個性が色濃く出ていて、伝統的な上だんじりの作りを可能な限り追求しています。


2017年10月14日、09時14分55秒a


この地区のだんじりも新しいものほど岸和田型だんじりの影響を受けていて、それは枡組の構造に見られたり、四本柱に柱巻きという彫刻がないものがあったりします。
さらに、それらは必ず立体型の吹き抜け見送りを持っています。

北村のだんじりはそれとは正反対です。
そして、その極致は三枚板構造の見送りです。
板といっても、板に透かし彫りをしているような薄っぺらなものではなく、私の造語ですが、これは「三方立体彫り」と名付けたいぐらいの奥行きがあり、彫刻にあふれているものです。
これはすばらしい、目が釘付けになります。
琴線に触れるとは、正にこのことだ。
この町のだんじり作りの考え方は大好きです。

ちなみに、岸和田型が完全な立体型見送りになったのは明治期ごろからで、旧五軒屋町(文化・文政期)は三枚板、旧紙屋町(天保期)は三枚板構造を残す立体型です。
やがてそれは上だんじりにも影響を与え、今や立体型見送り全盛というか、もうそれしかないという時代になっています。
この町の気概はすごい。
2008年新調、最高の上だんじりができました。

幸いなことに、北村の関係者の人とお話ができました。
ま、こちらから話しかけていったんだけど。
「大きいからと言って、重さはそれほどは感じません。」
「三枚板にはこだわりました。」
うーん、もっと話がしたかったなあ。
また、来年来ようかなあ。


2017年10月14日、10時35分42秒a


女の子のパフォーマンスは福中がよかったかな。
一番元気!


<おわり>




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だんじり見物日記 2017 ; その3


毎年恒例の貝塚市麻生郷地区のお祭り。
最終日の8日の夜は、家族で堀町に住むTっちゃん宅へご馳走を呼ばれに行きました。
いつものように午後3時過ぎに周回コースへ行き、だんじりを見物していました。



≪貝塚市麻生郷あそごう地区≫

2017年10月08日、16時16分19秒a


今年はこの地区の麻生中町が新しいだんじりを新調したので、早速見てきました。
井上工務店製作の、先代のだんじりと同じ切妻の屋根形を持つ赤っぽい美しいだんじりです。
この地区は扇垂木の屋根形がほとんどなので、個性ある少数派ですね。

全体の雰囲気として切妻だからすらっとしているわけではなく、横幅が広い印象を感じました。
多分、寸法上の問題ではなく、醸し出す雰囲気がそうなのかも知れません。
5年ぐらい前に新調した堀町は扇垂木ですが、ここも高さより横幅を感じます。
話はそれますが、切妻は麻生中町だけだと思っていましたが、半田町も10年ぐらい前の新調を機に扇垂木→切妻に変更していたんですね。




たいへんうれしかったこととして、小瀬町のだんじりが通ったときに、以前このブログにコメントをいただいたばふびっしゅさんに初めてお会いすることができました。
XJR1300のオーナーでだんじりに携わり、さらに城郭のことも好きというばふびっしゅさんとは話するのに共通のネタは尽きないと思いますが、そこは曳行中ということで、だんじりが休憩中の間だけ立ち話ができました。
来年度は大役が回ってくるとのことです。
応援しています。

この少しあと、同町のだんじりはメインのたこぼうずの交差点でアクロバティックな2輪走行!
でも危険を脱し、見物客から大声援を受けていました。
速かったけど危なかったですね。






2017年10月08日、17時29分29秒a


お祭り最終のやりまわしです。
今年も堀町が予定通り?トリですね。
このだんじりについて、走ってTっちゃん宅へ向かいます。
見事なやりまわしでしたが、私には「さあ、ビール飲みに行くで!」と言っているように聞こえました。


<つづく>




だんじり見物日記 2017 ; その2


10月8日は泉佐野市の長滝地区、蟻通ありとおし神社を訪れました。
久しぶりに四つ屋根だんじりを見ようと思ったからです。



≪長滝中ノ番≫

2017年10月08日、11時55分26秒a


四つ屋根だんじりとは、普通屋根の前方と後方にある唐破風が左右にもあるだんじりのことです。
このだんじりは岸和田旧市の大工町が江戸時代後期の1862年に制作したものを、明治期にここ中ノ番が購入しました。
左右の破風は前後の破風に比べて小さな飾りのようなものですが、岸和田型だんじりがどんどん豪華になっていった象徴のような細工です。
岸和田旧市ではこの四つ屋根だんじりが、江戸後期と大正期に合わせて2、3台作られたようですが、定着はしなかったようです。

江戸時代に製作されただんじりということで、このだんじりには岸和田城の大手門をくぐるために屋根を上げ下げする装置を持っています。
修理のときもそれは残され、現在でも作動させることは可能とのことです。
ただかなり徹底的にに補修されているで、いろんな木材が取り替えられて、「岸極」の文字はないかも知れません。
「岸極」とは木材に付けるマークのことで、江戸時代の岸和田のだんじりに付いています。
写真でしか見たことがありませんが、墨で書いてあるように見えます。
このマークは、構造や彫り物が認められただんじりに付けられたのだろうといわれています。
江戸時代には表現の自由はなく、徳川氏登場以降の時代の合戦は描けなかったようです。

「岸極」の文字はだんじり以外にも出てきますので、藩認定、藩で使用や売買を許可されたというような意味合いだと思います。
この「岸極」という用語はだんじりの歴史を書いた文章によく出てくるので、今は「江戸時代の岸和田のだんじりのこと」というニュアンスにもなっています。

「地車名鑑」より
だんじりを眺めていると、子屋根を後ろへスライドさせるための装置の部品であるコマを見つけました。




この日はちょっと朝寝坊をして、起きるのが遅くなりました。
それでも、この蟻通神社ではだんじりをお宮さんに停めたまま曳き子が昼食を食べるので、だんじりをゆっくりと見ることができました。

宮入りは3台で、中ノ番の右側は西ノ番。
西ノ番のだんじりは昭和8年製作で、熊取町大宮と兄弟といわれる当時の大型だんじりで、大工棟梁植山宗一郎氏が扇垂木の屋根の細工に進出した意欲作です。

もう一つは東ノ番です。
歴史的価値あるだんじりと大型だんじりに囲まれていましたが、負けじと2004年新調したとのこと。
町民と大下工務店の心意気がうかがえます。
ということで、3つともすごくいいだんじり!


<つづく>




だんじり見物日記 2017 ; その1


自分が住んでいる地域の9月祭礼が終了して、約1ヶ月が過ぎました。
10月の祭礼は観客として、もっぱら見物のみの祭礼ウォッチングです。
これまでに見物に出かけたところを、まとめて紹介します。



≪毛穴けな町≫

2017年10月01日、15時08分13秒a


10月1日は堺市の八田荘地区です。
今年完成した毛穴町のだんじりを見るのが目的です。
このだんじりは、純国産のだんじりとして朝日新聞が大きく取り上げていました。
20年ぐらい前からは、制作費の関係で、枡組ますぐみなどの比較的簡単で数量のいる彫り物はインドネシア生産が多いそうですが、この町はコスト高になっても純国産にこだわったそうです。

見た目はそれほど大きくは見えませんでしたが、全高が3900mm以上あるというから堺市内では最大級クラスの岸和田型だんじりといえます。
木の色も全体のできもとてもすばらしい。



≪泉大津濱八町≫

2017年10月07日、16時26分27秒a


7日は、下の息子のリクエストで泉大津市の濱八町地区へ。
この地区のだんじりは岸和田型(下だんじり)ではなく、上だんじりです。
いくつかある上だんじりの種類の一つである折衷型と呼ばれるスタイルです。
http://snsh.sakura.ne.jp/kami-simo/kami-simo.html
もともと上だんじりを改造してできたのが岸和田型(下だんじり)ですが、大型化してさまざまな改良が行われたので、そのノウハウをあとの時代にできた上だんじりに生かしたものが折衷型です。

泉大津市濱八町地区のだんじりには、「かち合い」というだんじり同士をぶつけ合う、唯一、独特の曳き方があります。
後ろから走ってきただんじりが前のだんじりに追突するのですが、やみくもに当てるのではなく、後ろのだんじりの前方に付けてある当て板の真ん中が前のだんじりの後挺子の先に当たるようにします。

どうしてこういうことをするようになったのかとか神事ごとと関係があるのかなどは知りませんが、現在は町と町が仲良く楽しんでいるような感じです。
ここの祭りのウリというか、特徴ある名物行事になっていて、観覧席ではこの地区の出身であるオール阪神さんがマイクを持ってナレーションをして観客を盛り上げていました。

当て板を付けてあるだんじりはこの地区独特のものなので、スタイルは折衷型というよりも堺型を改造した泉大津型といえるかも知れません。
上の画像は、出屋敷町だんじりを目がけて「かち合い」を仕掛ける上市町だんじりです。
大きな音とともに、だんじりがバッと前に突き出される姿は、たいへん迫力がありました。


<つづく>




【変更版】 MT in 丸岡城 (関西のMT-01集まれ!)


当初予定していた10月15日(日)の天候が絶望的です。
そのほか諸般の事情を踏まえ、参加予定者と相談の結果、ツーリングの予定を下記の通り変更します。



関西に住むMT-01オーナーの皆さま、こんにちは!

江戸時代より現存している十二天守の一つ、丸岡城へツーリングに行きます。
一緒に走ってやろうと思われる方は、是非ご参加ください。


○ 日時 2017年10月22日(日) 予備日29日(日)

前日午前11時の天気予報をもとに、天候の判断をします。
ややこしい場合は、情報を注意して見てください。
天気がよければ、そのままGo!です。


<第1集合>
 7:00 名神高速道路 草津PA

<第2集合>
 8:15 北陸自動車道 賤ヶ岳SA

         (~丸岡IC)

 9:30 丸岡城(駐車場 ; 乗用車のところ)

        城郭の見学は約1時間半ぐらいを予定しています。    

11:00 昼食場所へ進行(予定 ; カフェMARE
        日本海の海岸線を走行
          R305
          越前岬
          しおかぜライン

15:00 解散(敦賀市周辺)
        以降、帰途別に行動



参加者が不確定な企画なので、集合場所に遅れた場合は自力回復してください。
なお、ほぼフリー走行ですが、psp(ピットストップポイント ; 前を走る人があとの人を待って一旦停止)や隊列走行を設ける場合があります。

皆さまにお会いできる日を楽しみにしています!




プロフィール

Rip

Author:Rip
性別 男
年齢 戦後生まれ
住所 岸和田市
趣味 バイクほか…
長所 楽しく酒が飲める
短所 判断が自分の好みにかたよる

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