犯罪加害者のモンスター化


「犯罪加害者のモンスター化」とは森達也氏の著書「それでもドキュメンタリーは嘘をつく」(角川文庫;2008年初版)の中に出てくるある章の小見出しです。
この章を読んだことが文を書く動機になったので、取り上げる題材は違っていても、本の受け売りがところどころに混じっていることを最初に言っておきます。




3月17日の朝日新聞には、相模原市の障害者施設で19名を殺害した植松聖被告に死刑判決が下ったことが大きく報じられていました。
こちらは予想通りの結果だったので疑問を感じませんでしたが、同じ日の36面に載っていた実父の娘に対する準強制性交罪の事件の方が目を惹きました。
一審は無罪、二審は有罪となったので父親側が上告したという内容です。
「実の娘に対してそんなことをするなんて、何てひどい父親だ。許せないヤツだな。」と思いましたが、それよりも不思議だったのは「それじゃ、なぜ一審は無罪になったんだろう?」ということでした。

調べたところ、これは裁判員制度に該当せず、裁判官のみで審理を行う事例です。
法律の専門家である一審の裁判官が、偏った考え方をしていることは絶対にあり得ません。
それどころか、世間の逆風が予想されるこの判決を出すのには、十分な論議と法に仕える正義感が必要だったと思います。
もちろん上級審の判断が優先されるので現段階でクロですが、一審と二審の判断が分かれた裁判だったという事実は残ります。
つまりボーダーラインの上か下かが際どい、難しい裁判だったわけです。




こんなことを書いていると、一審の判断を許せないと感じている人から攻撃されそうですが、それはそれで意見だったら仕方ないと思います。
ただ、こんなときによく持ち出される「そんな落ち着いたことを言ってるが、もし自分の近親者が被害者だったらどうするんだ。」という論法はダメだと思います。
なぜなら、その立場になったときのことなんて、第三者である他人は想像付かないのが普通だからです。
そして、その極端な条件で話をすると、すべての犯人は一瞬でクロもしくはシロとなり、裁判は意味のないものになります。

私自身のことで確実に言えることは、もし自分の子どもが殺されたなら、多分間違いなく復讐方法を考えたり、加害者の死刑を願ったりすると思います。
そして反対に、人を殺し殺人者になったなら、情状酌量の軽い刑や心神喪失、精神病による無罪を願います。
つまり、私は絶対にその犯罪に対し裁定を下す裁判官などの立場にはなれません。


そんな立場の人の感情を、興味本位の第三者が話し相手の同意が欲しいからといって言うべきではありません。
また悪口めいた言い方で恐縮ですが、中には普段の欲求不満のはけ口なのか、被害者への哀悼はもうそっちのけ、加害者への憎悪ばかりが目立つ人もいて、証拠主義がなかった時代の裁判を想像させます。

マスコミは冤罪の温床を作らないように、より客観的であるべきです。
一部を大きくクローズアップして受け(視聴率など)を狙ったりするときに、間違いが起こり易くなります。
裁判にはなぜ検察側と弁護側があるのかを、もう一度考えるべきでしょう。




ここまで書くとおわかりでしょうが、私の中では、凶悪犯罪者であってもあまりモンスター化はしません。
新聞に出てくるような事件の刑罰に対し、短い言葉のやりとりの中で同意を求められることは、たいていの場合好みません。

ただ死刑を廃止したらいいとは考えていないので、罪と罰の天秤は今の日本の司法制度の判断レベルでいいと思っています。
だから答えを聞かれる機会があれば、「量刑は死刑が適当だと思います。」と答えるようにしています。






ツーリングマップル R


2017年版の「ツーリングマップル R」を購入しました。
普通のツーリングマップルがA5サイズなのに対して、このRはB5サイズです。
だから地図の縮尺が小さくなり、字の大きさが120%ぐらいになっています。
でも、字の大きさはどっちにしても私の目では読みにくいですね。
あんまり変わらんと言っていい。

リング綴じで、折り返しやすいようになっています。
でもこのごろは、タンクバックに地図を入れて見ることは皆無なので、大きくなった分ジャマになる面もあります。


2017年09月12日、14時23分31秒a


それにしても、この本は高い。
税抜きで2800円です。
今回は持っているポイントカードの「期間限定」というのがあったので、一度どんなかなあと思って買ってみましたが、ツーリングではなくて家で見る用になるかも知れません。

話は変わりますが、このごろこのポイントカード会社のシェア獲得合戦はなかなか激しいですね。
消費を強制的に促されているような感じです。
かつて携帯電話の本体価格が異常に安かったときと似ているような気がします。
宣伝文句に踊らされて、無駄にカネを使わないようにしなければいけない。




「謎の大王 継体天皇」


読みかけの本、放りっぱなしの本など雑多に転がっている机の上ですが、心機一転読む気が起こる本を買いました。
ま、どの本も買ったときは読む気があり、面白そうだったのですが…。


2016年08月13日、41RX8ERK61L_a


新居浜のTOBOくんが「歴史探訪の旅にでも行こう。」と言っていたので、何かそのタネ本になるのでは?と思いました。
継体天皇といえば、高槻市をはじめ、いくつかの痕跡あとがあるようですが、どれもそれほど確定的ではないもののようです。
事実はわからないけれども、古代のロマンは感じられるかも知れません。

パラパラっとページをめくると、人名などのふりがなが親切そうで、うれしいです。
でも二度目に出てくるときは打ってないので、…いつも、覚えていないので読めないまま読み進めている?って感じです。

とにかく、気楽に読んでいこうっと。




ダムの科学


以前に一度読んだ本を、また読みたくなりました。
読んだと言っても、まだ2年ぐらい前なので、私の中では「最近」に入るのですが…。


2014年11月17日、71Hvp4vEeZL_a


この本を読んで、わかったことや思ったことを三つあげるとすれば下記のことです。

① ダムには、治水ダムと利水ダムがある。
    ため池とダムは同じもの。ダムの歴史は狭山池と同じで長い。
② 世界中には、日本と比べものにならないぐらいの大きなダムが、数多くある。
    日本地図と世界地図の違いみたいなことだけど。
③ ダムの普及率という点では日本は世界の最高水準で、そのおかげで安心して「住める」「水が飲める」。
    山地が多く平野が少ない地形の中で、高いレベルで河川をコントロールしている。

やっぱり、本はいろいろなものの見方や考え方に触れることができます。


ダムといえば、近年いろいろな方向の考え方で論議されています。
自然環境を人工的に変えてしまうとか、建設に関わる利権に群がる業者とか。
しかし私は、ダムの役割の基本的なところを、この本を読んでたくさん知ることができました。
もち論、そういうことを全く知らなかったわけではありませんが、体系的に書かれてあるのでよくわかったということです。



何かこのごろ、美文名文的な耳に聞こえのよい主張が世論に反映し、それが短期的スパンで選挙の結果を左右して、政策があっち行きこっち行きしているように思います。
「脱ダム」と言ってたのに、震災後は「脱原発で自然エネルギー」と言っている政治家は困ります。
それは票田を狙った煽動行為で、日本がそのまま進んで大丈夫かどうかより、数ヶ月後の選挙の結果がどうなるかに重きをおいています。

他人の意見に耳を傾ける柔軟さや、社会事象を見たときに感じる吸収力の高さは、人として身に着けたい能力です。
ただ、それに振り回されるのはいやなことです。
ものごとに対する判断は、自らに備わっている経験や感覚をもとに自分の中で議論して、一つひとつを決定していくものだと思っています。




家の整理は続く


オヤジの家の整理の中で最もやっかいなのが、下のような本の整理です。
その数量がバカにならない。


140118_IMG_0283a.jpg


まず売ったら単価の高そうな本が上のもので、セカンドクラスが下のものです。
サードクラス以下はここには写っていませんが、全部廃棄です。
これは長男が小金を稼ごうと選り分けたものですが、残しておこうと思うものが出てくるかも知れません。

実は、オヤジは数年前に本の整理を一回しています。
古本屋さんに叩き売りでも12万円だったことが、見つけた領収証でわかりました。
今回は、そのときのように古本屋さんが買ってくれそうな本は少ないですが、それでもいくらかにはなると思います。


140118_IMG_0284a.jpg


この家の整理には、ヨメさんがたいへん積極的に取り組んでいます。
理由はリビングを改装して、花のレッスンができる部屋にするためです。
それって自分の仕事場を作るためだろう! そのおかげで私も息子たちも毎週休日にかり出されているというのが実際の状況です。

この家の隣のNさんはリサイクル業者です。
「いつも迷惑をかけて、申し訳なく思っています。」とか「ずっと、おじいちゃんには世話になっていた。」とか言って、家族総出で手伝ってくれました。
そして、粗大ゴミ、電気製品、その他あらゆる種類の廃棄物を、市のクリーンセンターの規定料金だけで運んでいってくれました。
近所付き合いを大事に考えてくれているのか、「これからもいつでも言って。」「何でも持ってって。」「ちょっとずつでもええよ。」と、この家の整理の大いなる味方で、特にヨメさんはたいへん頼りにしています。
ありがとうございます。




プロフィール

Rip

Author:Rip
性別 男
年齢 戦後生まれ
住所 岸和田市
趣味 バイクほか…
長所 楽しく酒が飲める
短所 判断が自分の好みに片よる

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