「何でも継ぎ足し」の最たるものは、このオーディオ装置です。
この中で最初からあったのは、黒いオーディオラックとレコードプレーヤーのみです。
オーディオラックは30mmの厚さのラワン材でできていて、レコードを聴くときにどんな大音量でもハウリングを起こすことがないようにと自作しました。
そのせいで、「無用に頑丈、重たい」のですが、自分で作っただけに愛着があり、自画自賛ながらカッコよく見えます。

文章が長いのと一部の趣味によったものなので、ここから下は、ステレオやこういう再生装置に興味のある方だけ読んでくださいね。
ちなみに、話はこのオーディオラックを作った1978年前後から始まります。
内容は、コンポーネントステレオとして当然ついているものの話と、「何でもつけ足し」的なものの話の両方です。
思い付くまま、この音響システムに関わったものを挙げていくと…。
【アンプ】心臓部であるアンプは三代目です。
初代のサンスイAU-707が壊れ、オヤジのパイオニアのシステムコンポのアンプで辛抱していたのですが、値段、性能ともに初代の上級機種であるD907G extraというよい中古品を発見したので、即購入。
それでもやはり中古品、何年かするとガリ音が出てきたので修理しようと思っている内にサンスイ電気の経営が悪化、グズグズしている内に廃業となりました。
今のところ、そーっとボリュームを動かすと大丈夫です。
これ以上のアンプはもう買えないと思うので、サンスイを得意とする業者で修理して、一生ものにしたいと思っています。
【スピーカー】初代のスピーカーはオンキョーM6Ⅱです。
スピーカー周りはコンクリートブロックを多用して、音が前面にだけに出てくるようにしていました。
そして、2つのスピーカーとソファがきっちり正三角形になるようにして聴いていました。
ちなみに、アンプなどのステレオ本体はソファ側に置いていました。
何年かが経過し、自慢の30cmウーハーが、赤ちゃんだった私の娘によって破壊されました。
かわいい娘なので仕方ありません (と思うまでに、だいぶんかかりました)。
その後、いろいろなスピーカーを適当につないでいましたが、結局オヤジのパイオニアのシステムコンポのものが一番まっしでした。
音はまあまあです。
ヨメさんもスピーカーには多少興味を持っていて、協力してもらえそうなので、新機種を導入したいと思っています。
ボーカリストの吸う息が聞こえるようなスピーカーが欲しい!
【レコードプレーヤー】上述の通り、最初からある唯一のもの。AIWA製のDDプレーヤー。
レコード針は、サンスイのアンプが電圧増幅対応だったのでMC型カートリッジを使っていました。
今はaudio-technica製のMM型(VM型)です。
【カセットデッキ】初代のYAMAHA製は、このラック製作以前からありました。
それが壊れたあとはラジカセをつないでいましたが、若いころから持っているテープを聴きたくて、リサイクルショップでVictor製を購入。
しかし、自分が録音したカセットテープの音質は劣化が進み、辛抱できる限界以下のものが多くなってきています。
ある時期までは、仕事のようにせっせと回していたのですが…。
【CD】CDにはあまり力を入れませんでした。
一番よく聴く音楽が70年代、次は80年代ではなく60年代といった懐メロ派ですから、あまり問題なく過ごせました。
ラジカセ、ノートパソコン、テレビに付けるべきDVD+VHSプレーヤーなど、CDが再生でき、音が出るものであれば何でもつないでいました。
今は息子が使わなくなった小さなDVDプレーヤーです。
【MD】MDウオークマン(子どもがよく外へ持って行きました)、一辺80mmぐらいの正方形のヤツ、鳴りゃいいってことです。
最近は、誰も使わなくなりました。
【パソコン】現在、主流の聴き方となっています。
長めの接続コードでつないで、YouTubeやDailymotionにある懐かしい曲を聴いています。
中学生や高校生のときの小遣いで買えなかったレコードが聴けます。
ただし音質はそのソースの投稿者次第で、千差万別です。
このごろ、レコードを持っているのに、PCで探してこっちの方法で聴いていることがあります。
これは便利か、それとも情けないのか、どちらだろう…と思います。
【テレビ/ビデオデッキ】 ※ 今はありません。
ビデオデッキから音声をアンプにつなげ、映像をTVに映し出していました。
録画したTVの音楽番組を、再生して楽しめました。
「ゴジラ」のビデオを観ると、すごい迫力でした(音声だけ)。
【オープンリールデッキ】 ※ 今はありません。
当初は、オヤジから引き継いだオープンリールのテープデッキがありました。
ソニー製で、7インチリール、4トラック、テープスピードは19cm/sのものでした。
当時の再先端は10インチリール、2トラック、38cm/sだったので、それと比べたらテープ代は1/4で済んだのですが、それでも高くつきました。
カセットデッキが出回り、テープ幅が小さいしテープスピードも遅いのに、いい音の出ることが不思議でした。
テープ代の安さとコンパクトさでカセットデッキ購入となり、その内使わなくなりました。
この自作ラックには、そのオープンリールデッキが入るスペースを作ったので、今は物置になっている大きな空間がポッカリ空いています。
【イコライザー】 ※ 今はありません。
AU-707はプリとパワーが分離可能になる端子がついていたので、その間にTechnics SH-8020というイコライザーをつけていました。
ソファの真横、手の届くところに置いていたので、音楽を聴きながら、それこそ納得がいくまで音質をいじることができました。
神経質に遊んでいた、という方が正しいかも。
最近、PCから出る音を、フリーソフトのイコライザーをダウンロードしてコントロールできないかなあ、と思って調べていますが、どうもピンとくるものがありません。
【チューナー】 ※ もともとありません。
不思議と一回も買ったことがないのが、コンポ型のチューナーです。
中学生のころにFMの雑音で苦労したからか、放送は録音する対象として意識することはありませんでした。
FMは、FMラジオかオヤジのステレオで聴いていました。
自作の黒いオーディオデッキの周りに介在した製品は、だいたい以上です。
会社名など、現在のものと一致しているかどうかわかりませんが、とにかく私の知っている名前で書いています。
最近のデジタル機器の情報は、ほとんど知りません。
私が音楽を好きになったのはオヤジの影響なので、オヤジの持っていたものを思い出せる範囲で書いてみます。
私の小さいころのオーディオ環境です。
※ FMラジオ(真空管式) 結婚した後、2~3ヶ月分の給料で買ったそうです。でかくて、スイッチ入れてもちょっと間は音が出ない。
※ テープレコーダー 5インチリール。「英語の勉強だ」などと言っていました。もち論オープンリール(それ以外あったのかな?)。
※ パイオニアの小さなステレオ 我が家初のステレオです。今のミニコンポみたい。レコードプレーヤーがあるから、そう小さくはないけど。
※ トリオのセパレート型家具調ステレオ 当時話題だった4チャンネルステレオ。スピーカーはヨメさんの教室の花台となり、家具として暮らしている。
※ パイオニアのシステムコンポ 購入した家に残っていた。オヤジの愛着は全くなく、バラバラになって各方面で活躍中(のものもある)。
その後同居ではなくなったのできっちり把握していませんが、「ここで音楽を聴きたい」と思ったら、その部屋にミニコンポ一つポンと購入というような、私から見たらもったいないカネの使い方をしていたようです。
で、結局あまり使わないものは、私の子どもに回ってきたりしていました。
いろいろ書きましたが、まとめとして言えることは、ステレオの趣味に関し、「この親にして、この子あり」ということです。
<おわり>