だんじり見物は先週で終了したつもりでしたが、何となくポカッと時間ができた土曜日…。
えーい、だんじり見物の今年の締めくくりじゃ!
自分では、若いころと比べたらだいぶん熱は冷めたように感じていますが、人から見れば「今でも十分だんじりバカ」ですね。
行き先は、大阪府唯一の行政村である千早赤阪村の建水分神社
たけみくまりじんじゃ、難しい読み方ですが、「すいぶんじんじゃ」でも十分通じるようです。
だんじりが集まるのは、神社から1kmぐらい下流域にある神社の御旅所です。
この御旅所の鳥居の前には大きな広場があり、宮入り順に従ってやって来るだんじりが一台ずつ河内型パフォーマンス(「暴れる」ともいうらしい)をします。
驚くべきはその数の多さで、全部で18台だったと思います。
氏子の提灯は22町ありましたが、事情で参加しないところがあるらしい。
岸和田旧市の岸城神社が14台、春木の弥栄神社が13台、このあたりが多い方だと思いますが、ここは大阪周辺のだんじりと名の付く祭礼では、知っている中で一番多い神社です。
だんじりの形は石川型と呼ばれるものですが、少し形の違うものもありました。
上だんじりは地域によって少しずつ形が違うので、形を見て「これは何型だ。」というほどの知識はありません。
長い年月の中で、文化の高かった山城、摂津方面から祭りというものが伝わる中で、少しずつ、その地にあったものに変化していったからでしょう。
なかなか奥の深いものです。
スローテンポの音頭に合わせて、だんじりを左右に揺らしながら、ゆっくり進んできます。
だんじりを曳いているというよりは、だんじりを練っている、という感じです。
だんじりはたいへん気持ちよさそうに揺れていますが、狭い道で、観客が横を通っていてもお構いなしで、私は少し怖い感じがしました。
ま、それは、ここの常識に従うべきですね。
音頭は、ここ南河内の歌が共通していくつかあるようですが、自分の好きな曲をアレンジして歌ってもいいようでした。
なかなか自由度合いがあって楽しそうです。
御旅所境内でのパフォーマンスは堺市の陶器地区と似ていますが、ウイリーして傾ける一輪立ちなどの高度な技も披露され、なかなかどの町(村というべきかな)も派手で楽しいものです。
陶器の陶荒田神社では後ろ挺子を外していましたが、ここは広いので付けたままで、パフォーマンスにもうまく利用していました。
陶器地区のだんじりと比べると、こちらの方が平均すれば軽いのではないかと思います。
健康的な女の子たちが登場!
この画像の、だんじりの向こう側に、一番かわいい子がいました(残念、写ってない)。
このときは、○ ○ オヤジの目になって、だんじりの演技をあまり見ていませんでした。
今後、もし祭りがもっと盛んになり、多くの人が参加する広がりを持って行くためには、小学校高学年や中学校の女の子が通常の法被姿で踊るようにならなければいけないのでは、とも思いました。
というようなマジメなことも考えましたが、そうなれば、少し残念な気がするかも知れません。何年か前に「千早ウォーク」を称して、ヨメさんとウォーキングを兼ねて、だんじり見物でここに来たことがありました。
今回は一人で、天気もよかったので、クルマにチャリンコを積んで道の駅「かなん」まで行って、あとはサイクリングでした。
私のレベルでは、千早赤阪村はサイクリングには全く向きません。
標高差が大きくて、フロントの3枚のスプロケがフル稼働、もとマウンテンバイクでよかったぜ。
「
南河内のだんじり文化」というすばらしい論文を見つけました。
佐々木達哉氏が大学への提出論文として書いたもののようです。
興味深い話がたくさん盛り込まれた論文で、たいへん参考になりました。