攻撃してどうなる? ~沖縄 最悪のシナリオ ; その4


最近気になっていることは、私たちの中で、翁長知事を始めとする反米、反基地運動の勢力を敵視し、ヘイト気味の論調で批判や攻撃する動きがあることです。
この産経新聞の記事も、そういう動きを操る理論的なバックボーンといっていいでしょう。
対立構造ができ、各々の考え方が固定化してしまうと、問題に取り組む上でマズい状況となります。
沖縄を攻撃することは沖縄を硬化させ、国益にはなりません。




中国から見た沖縄を、人間の一生よりももう少し長い時間で見てみることにします。

「東方の海にあった琉球国は、朝鮮や日本と同じように朝貢を求めてくる周辺国の一つだったはずなのに、自国の低迷時期の間に日本に併合されてしまった。
私たち中国としては、子分を盗られたようなものだ。
それを取り返す唯一のチャンスが第二次大戦終結時だったが、まんの悪いことにアメリカ軍が進駐して、その後彼らは自分の都合で日本に渡してしまった。
確か、明治維新以前の領土に戻すのが連合国の約束だったはずだが、沖縄だけは違うじゃないか。
あのとき、もうちょっと発言力があったら、違った結果になっていたはずなのに。」


近年の中国は、約200年間ぐらいあった低迷期を脱し、国力の上昇とともに世界一の国をめざす自信を取り返しつつあります。
実際に、日本がかつて目標に掲げた大東亜共栄圏のようなものは、中国の長い歴史の中でほぼ実現していた時期が何回かあります。
現在は、次のチャンスに向かって上昇する期間だと考えているはずです。
ライバルは、ずばりアメリカ合衆国です。





歴史的に出てくる「琉球国」というシンボルとなるような国名が認知されていることは、将来の日本にとってマズいことではないかと思っています。
もし私が野心に燃える中国の指導者だったら、続いてこう考えます。

「沖縄の人は基地問題で日本政府に対する対立感情がある。
この動きが高ずれば、沖縄だけの特別な法整備を求めるグループができるだろう。
よし、そうなれば表向きは沖縄住民の人権尊重を謳い、裏では運動家に活動資金を送ってあげよう。
沖縄の自治権拡大運動、いや、もっと進んでいって琉球国独立運動…。
この運動は、中国の利益と全面的に結びつく。
沖縄の人が、私たち中国と結びつく方が豊かになれると思える国になればいい。

そううまくいくかな。
いやいや世界一の国になるのが目標なんだから、沖縄ぐらい取り返せなくてどうする。」






沖縄に住む人は、150年ほど前に日本になって、何かいいことがあったのでしょうか。
日本化政策、米軍上陸、基地問題などが間断なく続いてきました。
でも、沖縄の人の答えは「いいことあった。」「よかった。」でないと困ります。
でないと、最悪のシナリオで劇が進むことになってしまいます。

現在、沖縄県にある米軍の施設数やその面積は、全国の都道府県でも突出しています。
アメリカ合衆国の極東戦略の中心基地であると同時に、言い方が悪いですが、日本の安全のために存在しているといっていい沖縄です。
その犠牲と、本土に住む私たちのありがたみがある以上、やはり「沖縄には厚く」というのが私の考えです。

自国防衛力の整備、中国経済圏の膨張に対する接近など今後の課題はたくさんあるけど、それはアメリカ合衆国の態度を見ながら、少しずつ慎重に考えていかなければならないことです。
現状は日米安全保障条約にヒビを入れないためにも、沖縄の取り扱いには細心の注意を払っていくべきときだと思います。

「沖縄を攻撃することは、沖縄を失うことになる。」と言いたい。



<おわり>






攻撃してどうなる? ~沖縄 最悪のシナリオ ; その3


共通語で、「・・・・です。」というのを気軽に友だちと話すときには「・・・・さ。」と言います。
関西弁では「・・・・や。」と言うことが多いです。
沖縄弁では「・・・・さ。」が多いのですが、なぜ沖縄が関西を飛び越えて、関東に近いのでしょうか。

これは訛りの強かった沖縄に対し、学校教育の力で共通語を強制したからではないかと、私は考えています。
実際に私たちの世代でも、訛りを直して共通語を使うようにという指導が小学校で行われていたと聞きました。
それが沖縄弁の特徴になるということは、明治以降、ずっと学校でこういう指導がかなり強圧的、継続的に行われていたのではないでしょうか。
調査したわけではないですが、かつて朝鮮半島で日本語教育を強制した話と少しクロスする雰囲気を感じます。

話を戻して進めていきます。




私が改めて述べる必要のない話ですが、現在、日本はアメリカ合衆国と安全保障条約を結び、沖縄の一部を米軍基地として提供している形になっています。
もともとは、沖縄本島を制圧した米軍が、基地建設のために行った戦争状態での強制的な土地接収であって、とても提供というものではなかったのですが。
基地移転ですが、「沖縄のために土地を提供して負担を減らしてあげるよ。」という都道府県はありません。
だから、県民が米軍基地にいくら反対しても、沖縄から基地がなくなることはありません。

アメリカ合衆国から見た沖縄の基地というものは、グアム島と比べて中国大陸に数段近く、朝鮮半島有事では最前線支援基地となる場所にあります。
対中国、対ロシアの極東戦略の最も大切な重要拠点です。
アメリカにとっては、同盟関係によって日本の安全を守るという名目は、自国の勢力圏やそこからあがる経済的な権益を守ることにつながります。
ちょっとでも、広いに越したことはありません。

日本側から見ると、沖縄の犠牲によって安保条約が保たれ、日本の国土の安全や海洋資源が守られます。
安全保障がなければ、日本は自前の国力で国土の安全を守らなければならなくなります。
仮想敵国は中国として…。
強大化する中国に対し、尖閣列島や現在はほぼ認められている沖ノ鳥島の領有権主張を守りきれなくなります。
力関係と歴史の流れによって、日本が縮小していくことにつながります。




このように、日本とアメリカ合衆国では少し意味合いの違いがあるのですが、協調して進めば両方にうまみがあります。
沖縄さえ辛抱してくれたら、双方とも丸く収まるというわけです。
逆に中国から見ると、沖縄はのど元にあるクギのように見えると思います。



<つづく>






攻撃してどうなる? ~沖縄 最悪のシナリオ ; その2


歴史好きな私のオヤジにはいろいろな話を聞かされましたが、その中で琉球の話がありました。
覚えている話は、中山王の本島統一や琉球処分のことです。
そのときはただ歴史の知識を得たという感じでしたが、自分の血筋に関係があるということで、それなりに親近感を持って沖縄のことを認識していました。

やがて年齢とともに、私の歴史の知識もそれなりに増えていきました。
特にここ最近、日米関係や中国の台頭など、沖縄の米軍基地と関係の深い問題が多く取りざたされるようになってきています。
そんな中で、私の心の中にはある一つの見方が芽生えます。

それは、「沖縄は日本か?」という問題です。
そんな問題は今はないという人がいれば「その通りです。」と答えますが、言い換えれば「沖縄は日本になって、何かいいことあったのかな。」ということです。
この話を、歴史、そして現状、未来というふうに考えてみます。




沖縄は、江戸初期に行われた薩摩藩の琉球侵攻までは、確実に日本ではありませんでした。
中山王ちゅうざんおうである尚巴志しょうはしが北山王、南山王を倒し、琉球王朝を統一したという日本の政治的影響を受けない独自の歴史があります。
しかし、この王朝は明のちに清の冊封を受ける地の利を生かした小さな貿易国家でした。
薩摩藩が来てからの江戸時代は中国と日本の両属という関係になりますが、維新のあと明治政府は併合に向け、1872年に琉球藩を設置したのちに1879年に本土並みの廃藩置県を断行します。
これが琉球処分です。
日本が優勢の中で清とのせめぎ合いが続きますが、日清戦争勝利によって清は最終的に手を引きます。
だから沖縄が完全に日本になったのは、台湾を併合した時期と同じです。

このあたりから、本土にやってくる沖縄出身者が増えていったのではないかと考えられます。
しかし、訛りの強い方言、文化や宗教的風習の違いから、始めはなかなかすんなりと日本の社会に溶け込むことはできなかったようです。
沖縄出身者が固まっている地域があるのは、このためです。
私のオヤジの育った家の周囲も、沖縄姓の家ばかりでした。
もともと周辺に住んでいた地域住民から歓迎されたとは思えません。

それから約50年、太平洋戦争の末期に沖縄はアメリカ軍上陸という辛酸をなめます。
ソ連軍侵攻地域は別として、沖縄の人々には「なぜ、沖縄だけが日本のために犠牲にならなければならないのか。」という気持ちが強く残ったことでしょう。
その気持ちは時間が経てば消えていくものではなく、接収された土地に造られた在留米軍の広大な基地や爆音を響かせる航空兵器を目にするたびに増幅されるものであったはずです。



ここまでが、日米安全保障条約が締結される前までの歴史です。



<つづく>






攻撃してどうなる? ~沖縄 最悪のシナリオ ; その1


「産経新聞が沖縄を攻撃している。」
そういえば何のことかわからないと思いますが、正確には沖縄県知事である翁長雄志氏の政治姿勢を批判しています。

そして下の画像は、「その産経新聞の主張はおかしい。」といっているBuzzFeedというネット新聞の記事です。
産経新聞の主張に対し、その論拠がおかしいと指摘しています。
私も産経新聞のスタンスには賛成できません。


2018年01月14日、sub-buzz-22609-1515577607-5a

https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/sankei-okinawa?utm_term=.iuRL4pygOn#.unnlmOD3aV


翁長知事の一連の姿勢は、反米そしてときに反政府的です。
選挙という形で選ばれたわけですから、自分を支持したであろう過半数の県民の意見を代弁することは、彼の当然の行動といえます。
それに対して、全国紙の中では最も右よりの意見を代表する産経新聞が、攻撃的な記事を掲載したというのが、この話の構図です。



極めて政治的な話で、私は中立であるとはいえませんが、なるべく淡々と書き進めていきたいと思います。
ここで、前置きとして私のことを簡単に触れておきます。
私の亡父は那覇市生まれの大阪育ちということなので、私にも沖縄の血が半分入っています。
今でも沖縄には、オヤジが亡くなったときに連絡をした親戚が何人かいます。
出自を紹介するのは、その方が何となくこの話を進めやすく感じるからです。
沖縄の現在置かれている政治的な立場は理解できますが、歴史の流れの中で起こりうること、仕方のない時の流れと認識しています。
その点については、私は現在の日本政府と同じ考えだといえます。



しかし、だからといって、本土に住む人の一部が沖縄の政治を担う勢力を短絡的に攻撃してしまうことは、攻撃される彼らの中に反政府的な考え方をしたグループを作っていく引き金になります。
そしてそれは、おそらく攻撃している人の得にならない展開に進む可能性があります。
今のところ「沖縄県 vs 日本政府」の対立ですが、これがやがて「沖縄 vs 本土」になったり、「琉球 vs ヤマト」になってしまっては、問題が解決するのではなく、ずっと続く構造的な対立になっていくと考えるからです。
その勢力が固定化すると、たいへんやっかいな存在になります。


ということで、私が産経新聞を批判しているのは、沖縄のためというよりは日本のためということになります。



<つづく>






字を大きくしました。


ブログの字を大きくしました。
皆さまの手元では、うまく映っているでしょうか?

『最近は老眼鏡を持っている人が多い。
これは、オレの周囲の人の話だが…。
そして、そういう人はスマホよりもPCをよく使うという人が案外多い。
それでここが肝心だが、このブログを読む人はそういう人が多いと考えられる。
何となくだが、そう思う。
それって、オレのことだけど。』



2018年01月26日、16時06分41秒a


管理画面のテンプレート編集で、small → middle にしてみると、「うん、まあこれでいいかな。」というぐらいの字の大きさになりました。
ついでに layout のところもちょっといじっていました(こわごわ)。
もっと横幅が広くなるみたいですが、何せメイン機が画面が4×3の古いPCです。
もうちょっと間、このままでいくことにします。


と、ここで終わっておけばよかったのですが、モニター画面の縦横比や解像度を変えて見やすくしてやろうとしていたところ、誤操作でパンク! 写らなくなってしまいました。
グラフィックスとかいろいろ調べて、とにかくは直ったのですが、結局のところマウスポインターが2つの画面間を移動するマルチ画面になってしまいました。
その機能は必要なかったのですが、いくらやってもそれでしか使えません。
いろいろ触っている内に、モニター画面の電源をオン、オフしたことが原因とネット記事に書いていました。

この機能、何となくやりにくいんだけど、慣れたら便利かも知れません。
このまま、使っちゃおう。
いつも、何かしようとしてはPCを壊し苦労して修復する、この繰り返しです。






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Rip

Author:Rip
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年齢 戦後生まれ
住所 岸和田市
趣味 バイクほか…
長所 楽しく酒が飲める
短所 判断が自分の好みにかたよる

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