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ハリルホジッチ監督解任 何となく残念 ; その2


これまでの代表監督であったザッケローニ氏やアギーレ氏と比べて、今一つだなと思った点は顔の表情です。
サッカーの監督は顔で仕事をするわけではありませんが、選手やファンに緊張感を与えることはあっても安心感を与えるものではなかったと思うのは、私だけでしょうか。

試合は勝ちと負けが連続するものだから、いつも同じような表情では心もとない。
求心力を保ちつつも、ときには道化師になるようないろんな手を使って、自分の意図を説明できたらよかったと思います。
特に選手起用の大もととなる考え方は、もっと言葉を尽くして語るべきだったと思います。


2018年05月07日、201611091_halil_getty_a
※ フットボールチャンネルより


ハリルホジッチ氏の戦術の中心となるのは、縦パスを使ったショートカウンターをフィールドのあらゆる場面で展開することです。
ボールを前に進めるのに手数をかけない分、ボールを保持するために起こるリスクを少なくできます。
うまくいけば、相手はいつでも攻撃を仕掛けられる準備を保ち続けなければならず、体力が消耗します。
この戦術は、ディフェンシブなサッカーが主体となるワールドカップのような短期間の大会に向いています。
また、ポゼッションサッカーを越えた次の時代の戦術として、現在多くの指導者が取り組む先見性のある方向でもあります。

ただプレーの成功率は低くなり、華麗さもないので、ファンの評価は低いでしょう。
負け試合となると、縦へ蹴ってはボールを取られるという展開になり、たいへんつまらない、見ていて面白くないゲームになります。
この試合運びの特徴も、日本で受け入れられなかった一つの要素です。



ハリルホジッチ氏はパリ・サンジェルマンなどフランスのビッグクラブを指導した経歴がありますが、成功例は代表チーム、特にアフリカの国に多いようです。
どちらかといえば、強固なチーム戦術でチームを統制し、中流国に強豪国並の成績をもたらすといったタイプです。
日韓大会時のトルシエ氏と似ています。

最高の成果は前ブラジル大会でのアルジェリアのベスト16(グループリーグ突破)で、決勝トーナメントでは優勝したドイツに延長戦で敗れました。
これは、日本協会が代表監督を要請する大きな理由となりました。



サッカー強豪国の代表監督には、もうすでに平均で相手を上回る選手層が手の内にあります。
その個の力が十分に発揮されるように持っていくことが、チーム戦術の構築よりもウエイトが高くなります。
選手とのコミュニケーション作りが重要となり、選手のよい特徴が出るように戦術を考えます。
そして選手層の厚みを生かして、勝利を得ます。
しかし中流以下の国が同じことをしても、持っている選手の能力の平均値を上げることはできません。
チーム戦術を柱として、指導者の戦術に選手が合わせる割合が高いサッカーをすることになります。

日本協会は選手とのコミュニケーション不足を今回の解任の理由に挙げていました。
しかし、たとえ負け試合が混んだからといって、果たして日本の選手は監督をクビにできるほどビッグになったのか、そこだけ一流国のマネをしていいのかという疑問が頭に浮かびます。
W杯出場という大きな成果をもたらした監督の構想内に入ることを目標に、この3年間のサッカーを継続し、もう少しの間その中で邁進するべきではなかったのかと思います。



4年前のアルジェリアの選手たちは、多分そうしたのでしょう。
今回も、ハリル・マジックを見たかったと残念に思います。


<おわり>






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Author:Rip
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