道東ツーリング「根室本線をたどる旅」その5


十勝平野に入ります。
この平野北部の特徴は、碁盤の目に敷かれた超ロング農道です。
主なところは舗装路ですが、それ以外はダートです。
こういう直交する道路での衝突事故が多いので、交差点は十分スピードを落とします。


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ダート林道は、やはりクマが怖くて、行く気になりません(場所と長さにもよるが)。
昼間は、絶対大丈夫らしいですが…。
農道でガマンです。


ナイタイ高原に到着です。
すばらしいこの景色をどうぞ。


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急峻でない北海道の地形を、そのまま表現しているような高原です。
でも少しずつですが、どんどん高くなっていきます。


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ここで突然ですが、洗濯の新アイテムを紹介します。
北海道へ来るために、速乾性のシャツ、パンツ、靴下を4セット買いました。
脱いだものが2セットたまったら、洗濯します。


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が、干しても乾かなかった、乾燥機もどこにもなかった、ということがあります。
そこで、まずシャツはツーリングケースの上に広げます。
次に、パンツと靴下は持ってきた網の袋に入れ、後ろにぶら下げます。
これで約2時間ほど舗装路を走れば、気持ちのよい着替えの肌着が完成します。
雨がなければいつでも乾かせるとなると、洗濯がたいへんやりやすくなります。
(靴下とパンツは、停まったときにカッコ悪くないように、上手に入れておかなければいけません。)


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実は、後日談があります。
洗濯したシャツを間違えないように、紺、青、黄、オレンジとはっきりわかる鮮やかな色にしたので、朝キャンプ場でテントをたたんだりしていると、アブたちが「ワ~イ、花だ。」といって、たくさん遊びに来てくれました。
「仲良くしようね。」と優しく無視していたら、静かにしてくれてはいましたが…。
洗濯に気を取られるあまり、基本を忘れていました。

実際は、今北海道では、ヒグマの被害よりスズメバチの被害の方が多いらしいです。
ワイルドなキャンプ場なら、深刻な問題になっていたかも知れません。



ナイタイ高原の、ロードバイクで行ける一番高いところにある駐車場です。
雄大な景色です。
かなり向こうまで見渡すことができます。


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先着何名かは、バイクとともに個人撮影してくれたり、インタビューしてくれたりします。
最後に、全員で集合写真を撮ります。
来年の「ツーリングGoGo!北海道」に載ります。


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こんなたくさんだと、集合写真を撮るまでに相当時間がかかります。
昨日、富良野で会った千葉XTくんと一緒にいましたが、ここで彼と別れ、ひとり旅を進めることにしました。
(つまり雑誌には載りません。)

ナイタイ高原の近くにある上士幌航空公園キャンプ場は、なかなかいいキャンプ場でしたが、昨日の遅れを取り戻すために、もっと東進することにします。



足寄で昼食を食べていると、十勝地方北部に大雨警報が発令!

R241で阿寒湖方面に進もうと思っていましたが、阿寒湖はアカン  …
そしたらR392、山越えで白糠から釧路へ行こう!
(数分後)
釧路の天気もイマイチ。
雷注意報は方々で出されています。

一番天気のよさそうなところは、どこじゃ?
十勝の海岸線か、よし、浦幌にキャンプ場がある、ここは降らないだろう。

ほとんど交通量のないr56を使って南下、浦幌をめざします。
抜いたクルマは0台、出会ったクルマは10台ぐらいかな。
ただ背後を振り向くと、今走ってきたところの空が真っ黒けになっています。


浦幌到着。
森林公園キャンプ場の入口にある道の駅で、その場で出会ったライダーたちが天気のことを相談しています。

A:「襟裳の方から、霧が小雨に変わったり…。ずーっとだった。」
B:「釧路の方も、これから降るのかなあ。」
C:「ここは、いけるんちゃいますか。今、降ってなかったら、あとは回復ですよ。」
D:「釧路だったら大きい街だから、駅周辺にビジホなんかたくさんあるよね。」

ちなみに、Cは私です。



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結局、オレひとりかよ!
みんな、釧路の方へ行きました。

今にも降りそうだったここ浦幌の空は、1時間ほどで晴れに戻りました。
zamaa,mii。
「釧路へ行ったモンは濡れてんのかなあ…。かわいそうになあ。」
(我ながら、人間の大きさを感じにくい。)


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ここのキャンプ場は、森の中のサイトやバンガローがありますが、家族連れの来ない静かに寝たい人のコーナーのようなものがあり、管理人がそちらを進めてくれました。

隣のテントは超文学的な感じのする「とほ旅」の男性です。
若そうですが、見た目は自分と同じぐらいに見えました。
自分の顔は、見えないので偉そうには言えませんが…。

孤高の人なのか、会話は少なめ。
宴会はありませんでした。




道東ツーリング「根室本線をたどる旅」その4


中富良野をあとに、今日は東へ進みます。
北海道ツーリングをする人の約7割ぐらいが持っている雑誌「0円マップ ツーリングGoGo」のイベントミーティングがあったので、それに参加するために、ナイタイ高原をめざします。


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もともと、上士幌の航空公園キャンプ場に泊まるつもりだったので、そこのようすも見てみることにします。

まず、有名な南富良野の幾寅駅で休憩。
高倉健の「鉄道員」のロケ地です。


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そのために、駅名表示は映画の中で出てくる「幌舞駅」となっています。
駅舎の中ではビデオが流れていて、撮影のセットが観光客用に残されています。


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2段式の階段があるのが特徴です。
プラットホームの高さから考えると、かつては行き違いのできる交換駅だったように見えます。


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幾寅駅をあとにし、狩勝峠から十勝平野を一望します。
いよいよ北海道も、奥深いところまで進んできました。


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こちらは、今通ってきた富良野側の景色です。
天気はいいのですが、暖かい空気と冷たい空気が入り乱れて、特に内陸部の大気のようすは不安定です。
突然やってくる局地的大雨に怯えながらの行軍です。




道東ツーリング「根室本線をたどる旅」その3


「おはよう!」って感じで、いよいよ(やっと)北海道の地を走る日が来ました。
荷物は「新くくり方」でバッチリです。


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まず、小樽の名所「倉庫群」に行って記念撮影。
何か前回と同じ行動パターンです。


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高速を使わずに、札幌市内を通ります。
フツーの街ですね、北海道らしさはここには特にない。

やがて石狩川を渡ります。
感動ものの大河です。


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川の堤がだいぶん外側にありますが、これは水量が増えたとき用です。
そこから水の流れているところまではかなりの距離があり、道をクルマが走っています。

規模は川によって違いますが、空知川などもこういう堤のつくり方でした。
後日通る十勝川も、その雄大さに感動します。


三笠からr116→R452→r135と峠道をつないで富良野に向かいますが、こんな山奥でも白バイがいる!
このルートは札幌から富良野への近道で、それなりの交通量はあるのですが。
「枝道に隠れてたらシカにぶつかるで。」と言いたくなるような気が…。
何でも最近事故が多く、取り締まりが厳しくなったとか。


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中富良野に到着です。
8月なので、もうラベンダーは終わっています。
それにしても、この花畑を作った人の発想はすごいですね。
「富良野」といういい響きの、観光地のブランドを作りました。


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「らべんだーばたけ駅」という臨時停車駅があります。
ただ今回通った部分に関していえば、花畑以外は、平地の広がる豊かな農村という感じでした。


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十勝方面へ向かい、南富良野に入ります。
北海道名物の牧草の玉、「牧草ロール」というらしい。
初めて北海道に来たとき、おかしなかっこうのものがあるなあと思い、広大な畑や牧草地とともに鮮烈な印象でした。
そんなことを考えながら機嫌良く走っていると…。


少し向こうの空が真っ黒!
「これは具合悪い!」と思って急停車。
お天気レーダーを見ると、この先の峠から十勝方面は青や緑ではなく黄色!
「こんなところでも、携帯つながるのか。便利になったもんだ。」などと、余計なこともちょっと頭をよぎりましたが、そのときシールドに大粒の雨が一粒。
一目散にUターンです。


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30kmもどり、また中富良野です。
雨の原因は、8月始めに東シナ海を北上した台風が低気圧になって朝鮮半島北部を東進し、北海道に近づいたからでした。
高気圧ががんばっていたので拮抗状態となり、局地的な大雨が降ります。

雨の心配があったので、ライダーハウスに泊まります。


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まあ、せっかく北海道へ来たのだから、お風呂へ行くときぐらいダートを突っ走ろう。
(荷物、ずれてるね。)

旅の友は、千葉のXT250くんと仙台のPS250くんでした。
ライダーハウスは北海道らしく、基本的というか、過飾がないというか、そういうところでした。
10時ごろにお開きです。
キャンプより、ちょっと遅め。








道東ツーリング「根室本線をたどる旅」その2


北海道へ出発する日は、朝からそわそわします。
理由は、フェリーの舞鶴港発が8月5日(金)0:30という、この時刻のせいです。
前日の23:00までにフェリーターミナルに着けばいいということで、いつ頃出発したらいいものか迷います。
夕方のラッシュ前に大阪市内を通過するか、夜になってから通過するか。
北海道へ行くのだから、やはり安全に、ということで、午後4時ごろに出発しますが、舞鶴でかなり時間をつぶすことになります。


朝から荷造りをして試運転です。
60Lのケースと、釣り道具屋で買った2,000円ぐらいの防水袋を使います。


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舞鶴までの道は、R173→R27の下道です。
なるべく2年前のSRXのときと違う行程にしようと、細かくアレンジしています。

上の画像の荷物のくくり方は、あまりよくありませんでした。
試運転が短すぎて、やってもやらなくても同じような試運転でした。
そこで、舞鶴市内でホームセンター「コメリ」に飛び込みます。
ロングツーリングによくあること、旅の途中のホームセンター通いです。
同じタイプの、長めのヒモを買います。


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時間に十分余裕があるので、2年前と同じ日帰り温泉「光の湯」へ。
ここでも、前とは違う温泉を探しましたが、地元の人曰く、
1人目「そこは古いで。光の湯がいいよ。」
2人目「もうつぶれてるかも知れへん。光の湯に、しいや。」
ということで、新鮮味を欠くのですが「光の湯」へ。


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0時30分、舞鶴港から小樽行きのフェリー「あかしあ」が出港します。
バイクの数は20台ぐらいで、そう多くはありませんでした。


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2等室には私を入れ、男性4名です。
40年前に北海道で働いていたという高知県在住の方、大雪山に登る本格派の大学生、帰省する大学生、それに私です。
北海道往路の定番の話題は、やはりヒグマの話です。
高知県の方は北海道にいたころに、クルマで林道を走行中にヒグマと遭遇し、30分ぐらい立ち往生したそうです。
やがてヒグマの方から立ち去ったそうですが、それは怖かったとのことです。
ちょうどその年は福岡大ヒグマ襲撃事件があった年で、この人は死亡した大学生とほぼ同世代です。


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船は下のように、かなり陸から離れたところを通るので、携帯電話はすぐにつながらなくなります。
持ってきた本を読む、写真でも撮る、寝る。
そういうことの繰り返しですが、お風呂があり、映画上映や芸人の出し物などもあります。


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20時間の航海がやっと終わり、北海道上陸です。
荷物の「新くくり方」を試したので、船から下りるのがベッタになってしまいました。


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午後9時ですので、あたりはもう真っ暗。
が、100mほど行くと、左に「オスパ小樽」が現れます。
コンビニが併設されていて、このフェリー客のためにあるような施設です。

本日のツーリング終了。
また風呂に入り、おやすみ…です。




道東ツーリング「根室本線をたどる旅」その1


原野の中を走る鉄道、周りに鉄道以外の人工物が見あたりません。
さらにその線路が入り組んだ水辺にさしかかります。
樹木はほとんどなく、草原が続いている湿原の中です。
水面は、海なのか湖沼なのか、はたまた川なのか、映像だけではハッキリとわかりません。

鉄道の番組で、北海道編は人気のあるコーナーです。
いろいろな周辺知識を総動員して考えたところ、この映像の場面が根室本線であるとほぼ判明しました。
場所は釧路と根室の間、厚岸湖とその奥にある別寒辺牛湿原です。


全体図map_aa
<赤→青→緑→紅→黄の順番です。道内は実質5日間です。>


動機はそれだけでした。
2年前の道北ツーリングと比べるとかなり単純な動機で、準備期間が短く、旅の興味を沸き立たせる下調べの時間があまり取れませんでした。
厚岸の特産品であるカキは、私の大好物です。
これもこの動機を援護射撃するひとつの要素でしたが。


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<奥尻島から昇る朝日;航海中に見える数少ない陸地です。>




プロフィール

Rip

Author:Rip
性別 男
年齢 戦後生まれ
住所 岸和田市
趣味 バイクほか…
長所 楽しく酒が飲める
短所 判断が自分の好みにかたよる

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