号砲5発! FIFA W杯開幕


サッカーW杯が開幕しました。
開幕戦はランキングが低く前評判の芳しくなかった開催国ロシアと、ここ数年あまりよい成績が残せていないアジア勢の一つであるサウジアラビアの試合です。
世界のサッカーファンから見れば低調なカードです。


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※ FOOTBALL CHANNELより

結果はロシアが、すばらしいディフェンスと決めるところをキッチリ決める見事な試合で、5得点無失点の大勝利。
開催国の好調で大会が盛り上がり、昨日のモスクワの夜はたいへん楽しかったでしょうね(まだ続いてるかな?)。
大会を主催するFIFAの関係者もホッと一息というところではないでしょうか。

けど対戦相手は、最終予選で日本といい勝負をしていたサウジアラビア。
今でも先細りなアジア枠です。
こんなこと考えるのは、心配性なのかな。
「もうちょいがんばってくれよなあ。」というような複雑な気持ちです。






ファールと罰則 ; その3


今でも役員としてサッカーに関わっていますが、子どものサッカーの指導を現場で行っていたのは20年間です。
2チームに関わり、その両方ともコーチを3年ぐらいしたあと、監督としてチームを引き継ぎました。

そのころ、サッカーは私の人生の中で大きなウェイトを占めていました。
バイクに乗ることが少なくなった時期と重なります。
学んだことはそれこそいろいろありますが、このころのことを思い出し、ファールに対する自分の考え方を書いてみます。

試合のとき、私は信頼できるコーチをなるべく自分の横に座らせて、その人と話をしながら試合を見ていました。
これにはいくつかの理由があります。


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一つは、選手に対して冷静に臨むためです。
よいパフォーマンスをその場で称賛して声をかけること、これはいくらでもしてやればいいことです。
悪い点を改善するように指示を出すこと、これも効果的ならする方がいいことです。
しかしこれには落とし穴があって、失敗を指摘するだけになってしまっては全然効果がありません。
できないことを要求することもダメです。
指示は結果の評価ではなく、これからどうするかを説明するものです。

しかし試合が始まるとスポーツ独特の興奮状態があり、慣れにもよりますが、ときとして不適切な指示になってしまうことがあります。
ただ、選手への不満をぶつけているだけのようなことを口にしてしまう行為です。

試合中にずっと大きな声を出している指導者をよく見かけましたが、応援的なものであればいいですが、選手の失敗ばかり上げつらくっている人がいました。
選手の思考回路を停滞させるばかりでなく、育成段階の選手であれば余程の信頼関係がない限り、その子の成長とやる気を損います。
サッカーの指導技術が上がり、こういう指導者はだんだんと減ってきましたが、まだ今でもいます。
最近、先のある若い指導者がこんな指導をしているのを見て、「日本のサッカーは、まだ砂漠の中に草が生えた程度だ。」とガッカリしたことがありました。

厳しい言い方をすれば、この指導者は選手の能力や経験を正確に把握しておらず、それに対しての自分の指導方針も明確でない、そして効果の検証もしてこなかったということです。
指導者には、試合で選手起用するかしないかという絶対的な権限がありますから、起用した限りはその選手が何をしようが自分の管理下であり、自分の責任です。
さらに、試合中の指示はなるべく少なくするのが理想的ということを、頭を柔軟にして知らなければなりません。




あるとき選手が「コーナーキックのときに相手にパンツ(ユニホームのショーツのこと)をつかまれてジャンプできなかった。」と訴えてきました。
相手チームは都道府県代表に何度もなった全国大会常連チームでしたが、「なるほど、小学生でもそこまでやるのか。」と思いました。
多分相手チームの選手は、自分が試合でそういうことをされた経験があり、それで身に付いた必要悪だと思います。
個人的にやったことで、チームとしてやっていることではないと思います。

こういうときの指導は難しいし、指導者のモラルが問われるところです。
相手のチームの指導者と信頼関係がある場合は別として、このようなことを試合会場で問いただすともめごとになる場合があるので、普通は自分の配下選手への指導のみにとどめることが多いです。
ことの真偽は最終的にはわからないし、自分のチームの選手がオーバーに、または言い訳に言っている場合もあります。
審判にクレームを言っているともみられます。

かと言って「それはいい方法だね。君たちもやったらいい。」というわけにもいきません。
さじ加減は、ズバリその指導者のモラルにかかっていると思います。
特に子どもの場合、正当でないプレーを覚えていくことは本来的な技術の習得を妨げてしまいます。




隣に座るコーチにしてもらうことのもう一つの仕事は、レフェリーのジャッジに対する不満のはけ口になることです。
アマチュアの場合、お互いさまで相互審判をするわけですが、ときとして人間やはり腹が立つことがあります。
しかし度を越した態度はカードを受ける対象になり、レフェリーの心証は勝敗の上にも損な要素を導きます。
でも隣に座っているコーチになら、何を言ってもOKです。
どんな方法を取ってでも、私が冷静でいることが重要です。

でも、私のチームはそんなに品行方正なチームではありませんでした。
イエローをよくもらう方だったので、回りからは「ダーティなチームで、少々のことはやる。」と思われていたと感じます。
これは、指導者である私の姿勢が子どもに伝わったと思います。
相手のラフプレー、または審判技術が未熟で不満の溜まる試合で、自チームの選手がイエローをもらったときに、「あいつはオレの代わりにやってくれたんや。」と言ったこともありました。

ただし、これは隣に座っている信頼できるコーチにだけです。
それ以外の人、特に選手にはもちろん聞かせません。
そう、ここに書いてあることは、悪い例を含め、全部試合中に私が心の中で思っていることです。
こみ上げてくるいろいろな感情を、隣のコーチに受け取ってもらっていたということです。



① 相手のボールを取りに行くが、技術と判断の速さがないのでファールになる。
② 相手のボールを取りに行き、技術と判断の速さがあるのでファールなしに奪い取れる。

子どもに対しては、①を②にするために練習をするといった雰囲気の言い方をしていました。
「ファールは絶対にしてはいけないことだ。」と言ったことはありませんでした。
それなら、子どもは「ファールもできないヤツはうまくならない。」と受け取ってしまうと反論されたら、指導を離れた今は「それはあったかもしれない。」というほかありません。




サッカーの場合、W杯があり、ヨーロッパの最高水準の試合がいつでもテレビで見ることができます。
その中ではファールの笛が鳴らされることがたびたびあり、イエローやレッドのカードが適用されることもあります。
それらの中で、何が常識の範囲で、何が常識を逸脱した行為なのかという世界基準がおぼろげにわかります。
逸脱した行為とは、重傷を負わせる可能性のある相手のことをあまりにも無視したプレーや、その種目の尊厳と存続を危うくするプレーのことです。

ルールブックの字面通りでなく、それがどのようの活用され、運用されているかを知ることが大事だと思います。
「レベルの高い試合の実際の例を多く知り、その中で現実的にやっていく。」
これはあのころも、そして今もそう思うことです。


<つづく>






ハリルホジッチ監督解任 何となく残念 ; その2


これまでの代表監督であったザッケローニ氏やアギーレ氏と比べて、今一つだなと思った点は顔の表情です。
サッカーの監督は顔で仕事をするわけではありませんが、選手やファンに緊張感を与えることはあっても安心感を与えるものではなかったと思うのは、私だけでしょうか。

試合は勝ちと負けが連続するものだから、いつも同じような表情では心もとない。
求心力を保ちつつも、ときには道化師になるようないろんな手を使って、自分の意図を説明できたらよかったと思います。
特に選手起用の大もととなる考え方は、もっと言葉を尽くして語るべきだったと思います。


2018年05月07日、201611091_halil_getty_a
※ フットボールチャンネルより


ハリルホジッチ氏の戦術の中心となるのは、縦パスを使ったショートカウンターをフィールドのあらゆる場面で展開することです。
ボールを前に進めるのに手数をかけない分、ボールを保持するために起こるリスクを少なくできます。
うまくいけば、相手はいつでも攻撃を仕掛けられる準備を保ち続けなければならず、体力が消耗します。
この戦術は、ディフェンシブなサッカーが主体となるワールドカップのような短期間の大会に向いています。
また、ポゼッションサッカーを越えた次の時代の戦術として、現在多くの指導者が取り組む先見性のある方向でもあります。

ただプレーの成功率は低くなり、華麗さもないので、ファンの評価は低いでしょう。
負け試合となると、縦へ蹴ってはボールを取られるという展開になり、たいへんつまらない、見ていて面白くないゲームになります。
この試合運びの特徴も、日本で受け入れられなかった一つの要素です。



ハリルホジッチ氏はパリ・サンジェルマンなどフランスのビッグクラブを指導した経歴がありますが、成功例は代表チーム、特にアフリカの国に多いようです。
どちらかといえば、強固なチーム戦術でチームを統制し、中流国に強豪国並の成績をもたらすといったタイプです。
日韓大会時のトルシエ氏と似ています。

最高の成果は前ブラジル大会でのアルジェリアのベスト16(グループリーグ突破)で、決勝トーナメントでは優勝したドイツに延長戦で敗れました。
これは、日本協会が代表監督を要請する大きな理由となりました。



サッカー強豪国の代表監督には、もうすでに平均で相手を上回る選手層が手の内にあります。
その個の力が十分に発揮されるように持っていくことが、チーム戦術の構築よりもウエイトが高くなります。
選手とのコミュニケーション作りが重要となり、選手のよい特徴が出るように戦術を考えます。
そして選手層の厚みを生かして、勝利を得ます。
しかし中流以下の国が同じことをしても、持っている選手の能力の平均値を上げることはできません。
チーム戦術を柱として、指導者の戦術に選手が合わせる割合が高いサッカーをすることになります。

日本協会は選手とのコミュニケーション不足を今回の解任の理由に挙げていました。
しかし、たとえ負け試合が混んだからといって、果たして日本の選手は監督をクビにできるほどビッグになったのか、そこだけ一流国のマネをしていいのかという疑問が頭に浮かびます。
W杯出場という大きな成果をもたらした監督の構想内に入ることを目標に、この3年間のサッカーを継続し、もう少しの間その中で邁進するべきではなかったのかと思います。



4年前のアルジェリアの選手たちは、多分そうしたのでしょう。
今回も、ハリル・マジックを見たかったと残念に思います。


<おわり>






ハリルホジッチ監督解任 何となく残念 ; その1


日本代表のハリルホジッチ監督が解任され、西野朗氏が後継監督になりました。
私はちょっと残念。
ハリルホジッチ氏のサッカーでロシアW杯を戦う姿を見てみたかったサッカーファンの一人です。


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※ ゲキサカより



サッカーの戦術やトレーニングの方法、チーム運営を全く知らない人でも、わかることがあります。
それは、試合が始まれば、ピッチで戦う11人の選手以外に頼るものはないということです。
戦術的に劣っていたとしても、もし11人がみんな絶好調だったら、多分勝つでしょうね。
監督はその力のおかげで勝利監督となりますから、おだてたり、肩揉んだり、何でもすればいいのです。


もしここに、同じ目的を持った20~30人ぐらいの選手がいたとして、その内の5人ぐらいはいつも試合に出るようにオーダーを決めます。
つまり、ほぼ約束されたレギュラーということです。
やがて、彼らは現体制を維持し、成功させるために、指導者の戦術を残りのメンバーに浸透させる役割を担います。
この効果は、ときとして競争による切磋琢磨を上回る場合があり、勝つための一つのカードとなります。



①は一般論で、②はザッケローニ前監督が今野をセンターバックに抜擢し、終始使い続けたやり方です。
ハリルホジッチ氏がこの①②を知らなかった、やっていなかったということはないと思いますが、少なくともファンの目には見えませんでした。
彼は自身の戦術を理解する23人をまず作り、その中で調子のいい11人を使って試合をしようとしましたが、私たちには長谷部と吉田以外は、いつも急に集めたメンバーで試合をしている印象になってしまいました。
「先が見えない感」があって、ハリルホジッチ氏以外は本大会まで「ふたを開けてみるまでわからない」というふうに映りました。



かつての中心選手を外すこと、これは問題なかったと思います。
本田、香川がチームの絶対的なレギュラーであった時期は過ぎていますので、誰かがこれをしなければいけない。
しがらみのない外国人監督はこの役割を担うのにピッタリで、ハリルホジッチ氏は段階的にうまく移行を進めていたと思います。


<つづく>






川淵三郎氏 記念講演会


岸和田市の浪切ホールで、日本サッカー協会最高顧問の川淵三郎氏の講演がありました。
「記念」とネーミングにあるのは、市商工会議所の70周年記念行事だからです。


2018年03月27日、13時41分54秒a


上の画像は開場後すぐに撮った写真です。
講演中は撮影禁止で写真はありませんが、この人の顔なら皆さんご存じかと思います。

川淵氏が高校生のころは、大阪府の高校サッカーは公立全盛の時代でした。
場所が岸和田市だけに、岸和田高校の話が冒頭にありました。
実は岸和田高校はその当時、全国高校選手権で優勝した経歴があります。
川淵氏の高校は堺市で、こちらも強豪でしたが、成績は岸和田高校に僅かですが及びません。
そんな、岸和田市民にとって耳に心地よい話から、講演は始まりました。


2018年03月27日、13時32分03秒[1]a


内容は80年代までの日本サッカーの現状や、その後のJリーグ発足までのようす、バスケット協会での仕事、与論島の地域スポーツ振興などでしたが、やはりJリーグ創設の話にはいろいろなエピソードを交え、大きく時間をとっていました。
印象に残ったことは、理想、理念が大きくなるにつれ、乗り越えていくものもその成果も大きくなっていったというところでした。

「できるわけがない。」「時期尚早。」「必ず失敗する。」
当時、回りから言われる言葉は、どれもこのどれかに当てはまるとのこと。
「地域に根ざす」は、当時スポーツの世界ではあまり使われない言葉だったので、質問をよく受けたそうです。

わからないこともあったようで、Jリーグのロゴマークのデザイン料が1,000万円だと知ったとき、
「こんなもんに1,000万円…、何ともったいない。」
と思ったが、初年度はそのマークのおかげで400億円の商品が動いてビックリしたそうです。


2018年03月27日、13時31分13秒a


Jリーグの生みの親であり、日本のサッカー振興の中心人物である川淵三郎氏ですが、自分の娘さんにいつも言われるのは、「えらそうにものを言わない。自慢話をしない。」ということだそうです。
それに「人の悪口を言わない。」を加えて、自分の戒めにしているという話で講演は終了しました。



実は、私はこの人と同じ高校です。
こういう先輩がいるとは、正直言って誇らしいというか、うれしいというか…。
でも、これは自慢にはならないよね。






プロフィール

Rip

Author:Rip
性別 男
年齢 戦後生まれ
住所 岸和田市
趣味 バイクほか…
長所 楽しく酒が飲める
短所 判断が自分の好みにかたよる

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